歯が命の日 8月1日

シンポジウム画像

年齢を感じさせない魅力的な女性は、例外なくその人なりのアピールポイントを持っています。とりわけ若々しさと好印象を与える重要なパーツが、輝く白い歯がのぞく健康的な笑顔です。

そこで日本経済新聞社イベント・企画ユニットでは「歯が命の日」記念として「白く美しい歯で叶える!ワンランク上の印象スマイル」をテーマに丸の内キャリア塾を開催(協賛・サンギ)。歯と印象のスペシャリスト2人が働く女性の印象を格上げする秘けつについて語り合いました。

印象評論家

第一印象を0.5秒で決める
最も重要なパーツは「笑顔」

重太 みゆき氏 (印象評論家・亜細亜大学 教授)
獨協大学卒業後、日本航空にキャビンアテンダントとして就職。
一旦退職後、JAL ウェイズに再就職。その後都内老舗ホテルに勤務、VIP ケアを担当。自身の経験を生かし、印象行動学を体系化、現在印象評論家、インプレッショントレーナー®、亜細亜大学経営学部教授などとして、国内外で活躍中。

印象評論家が語る。毎日を輝くための極意とは

──印象評論家として、第一印象の重要性を強調されていますが、なぜでしょう。

重太:第一印象で「いい人そうだな」「この人できるな」と思ってもらえると、その後のやり取りも肯定的に受け取ってもらえます。逆に「暗そう」とか「冷たそう」などと見えてしまうと、本当はそうでなくても、その本質を理解してもらうまで大変です。人間の脳はこういった印象をわずか0.5秒ほどで決定づけるといわれています。
 人はまず相手の目を見ますが、目の表情と口元の動きは連動していて、口元が上の歯を出して笑っていないと、いい印象を与える目にはならないのです。

加藤:歯は普段は隠れていて、人とコミュニケーションをとる際にパッと相手の目に入ります。歯が白く美しく、歯並びがきれいであれば、より強い第一印象を与えます。年齢に関わらず好感度の高い笑顔に共通しているのは美しい歯といえるでしょう。

──いつまでも印象的な笑顔を作るためのポイントを教えてください。

画像

重太:ではトレーニングをしてみましょう(右図参照)。
少し無理をして、口角を2センチ上にあげてみます。すると上の歯が奥歯まで10本見えるようになります。次に頬の筋肉をほぐすマッサージをして、最後に眉の上下をつまんで揉みます。眉が固いと怒ったように見えるのです。

画像

重太:こうしたトレーニングをしていただくと柔らかい笑顔に一瞬で変わり、心も自然と笑顔になれます。顔が笑顔になると心も楽しくなる。これをフェイシャルフィードバック効果と言います。

加藤:表情筋はトレーニングで鍛えられますね。実は歯の表情も意外と変化するものなのです。そこで気を付けたいのは「エナメル年齢」。歯の表面を覆うエナメル質は、歯の健康を守り、そのつやや輝きのもととなりますが、ケアの仕方でかなりの差が出てきます。正しいケアで実年齢よりもはるかに若々しい口元を手に入れることも可能なのです。

高輪歯科 院長

ミネラル補給でむし歯予防!
明日もその先も美しい歯で

加藤正治氏 (高輪歯科 院長)
1990 年東北大学卒業。歯学博士。98 年、高輪歯科(診療部門)開設と同時にハイドロキシアパタイトによる歯のケアに関する臨床研究を開始。10 年にデンタルサイエンススタジオ(研究部門)を併設。「ケア型チーム医療」「セルフケア処方」を提唱し、一人ひとりのリスクを分析した「未来の健康」を発信している。

歯科医が解説。輝く笑顔のための白い歯の秘密

──歯の輝きが失われる原因は何ですか。

加藤:人間の寿命はどんどん延びていますが、歯の寿命はあまり変わらず、60歳を超えるころから、エナメル質が徐々に失われていきます。
80歳で20本の歯を残そうという8020運動がありますが、達成できている人をみると、エナメル質がきちんと保たれているという共通点があります。

 エナメル質が損なわれる要因としてまずむし歯が挙げられますが、酸性の飲料やかんきつ類などを頻繁に口にすることなどで歯が溶けてしまう「酸蝕(さんしょく)」も問題視されています。在宅勤務が多くなり、炭酸飲料などをデスクワークをしながら水代わりに飲む習慣がついてしまった方は要注意です。また誤ったブラッシングや過度の歯の食いしばりなどで歯の表面を傷つけてしまうこともあります。

 本来、唾液の中にはカルシウムやリン酸などのミネラルが含まれ、それが歯の表面に戻って失われたミネラルを補充、エナメル質を修復する働きをしています。ところが最近はストレスや生活習慣の乱れなどで唾液の量が減少し、修復が追い付かないケースが増えています。歯にも栄養を与える、ミネラル補給が大切です(下図参照)。

画像

──重太さんはどのようなオーラルケアをされていますか。

重太:私は毎月必ずプロである歯科医にオーラルケアをしてもらっています。それに加えて、衛生士さんに何カ月もトレーニングをしていただき、セルフケアも自信を持ってできるようになりました。そうしたらびっくりするくらい歯の状態が良くなり知覚過敏も感じなくなったし、硬いものも何の不安もなく噛めるようになりました。

画像

加藤:プロケアに加え、きちんとセルフケアをされていて、まさに理想的ですね。
なかなかそこまで出来る方はいないと思いますが、特に難しいのは適切なオーラルケア製品を選ぶことです。

 読者アンケート*では、歯みがき剤をどのように選ぶかの問いに、「成分」と回答が5割、「効能効果」は4割が選択しています。良い事ですが、ミスマッチもよく見受けられます。「自分は歯茎が弱いから」といって歯周病予防の歯みがき剤を選んでいる人を実際に診察してみると、歯茎は出血や腫れもないのですが、誤ったブラッシングなどで後退してしまい、むしろ歯の表面がダメージを受けていることがあります。このようなケースにお勧めしたいのが積極的なミネラル補給でエナメル質をケアする製品です。私はエナメル質とほぼ同じ成分である「ナノ粒子ハイドロキシアパタイト」を歯の表面に直接塗布する方法を推奨しています。

 ぜひ歯科医院に行き自分の歯のリスクをきちんと把握して、それに合ったケア製品を選んでください。

*読者アンケート:2020年6月WEBアンケート、女性403人

疑問を解消。歯科医と印象評論家からのメッセージ

──読者から質問が寄せられています。「オンライン会議などで印象をよくするには?」「マスクをつけ続けることで、口内への影響は?」

重太:大学の授業を毎日オンラインで行っていますが、一度に20人くらいの学生の顔をパソコン画面で見ることになります。するとマイクがオフになっていたとしても、大きく口を開け、歯を見せて「はい!」と返事をしているような学生はとても目立ちますし、好感が持てます。大勢の中でも輝いて見えるんですよ。皆には「TVのアナウンサーになったつもりでパソコンに向かいなさい」といっています。

加藤:マスクをつけ続けることでどうしても口呼吸になってしまう人が増えます。すると口の中が乾燥し唾液で洗い流されにくくなり、ミネラル補給が十分にされない、歯の着色が起きやすくなる、むし歯や歯肉炎が発生しやすくなるなどの問題が生じます。なるべく鼻呼吸を意識しましょう。

──毎日を生き生きと過ごすためのメッセージをお願いします。

重太:高齢の女性の方に歯をしっかり見せる笑顔の指導をしたところ、最初は抵抗があったようですが、実践してみたらご主人がやさしくなったという方がいらっしゃいました。明るい笑顔は皆を幸せにします。今はちょっと苦しい時期ですが、ぜひ笑顔で過ごす時間を増やしていただきたいですね。

加藤:今は自宅で過ごす時間も長くなっています。お口のセルフケアについて見直す良い機会と捉えて本当に必要なケアに日々時間をかけていただければ、10年、20年先に大きな差がつくと思います。

スペシャル対談

日経本紙のPDFをご覧ください

2020年8月1日発行 日経新聞朝刊
「丸の内キャリア塾特集」にて掲載

画像