歯が命の日 8月1日

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サンギは、2019年7月24日(水)に行われた日本経済新聞社イベント・企画ユニット主催のシンポジウムに協賛いたしました。

お顔の印象を左右する美しい口元と体内環境改善の観点から、今回は歯科医師とアンチエイジング専門医にご講演いただいました。

講演 1

未来の「美と健康」はこうしてつくる!

上符正志氏 (銀座上符メディカルクリニック 院長)

 人間の老化には2つに分けることができ、自然なものと病的なものがあります。自然な老化は防ぐことはできませんが、病的な老化には原因があります。その原因を突き止め、対策をとることがイキイキとした活力ある暮らしにつながります。
 病的な老化の原因のひとつとして、遅延型フードアレルギーが考えられます。原因食物を摂取してから反応するまでに時間がかかるため原因に気づきにくいアレルギーです。

 私たちは食べたものを吸収し全身に行き渡らせますが、そのためにはたんぱく質などの分子量の大きなものをアミノ酸など小腸の微細な組織が吸収可能な大きさに分解する必要があります。食べすぎなどで分解が間に合わないと、小腸のフィルターで渋滞を起こしてしまい、身体がそれを異物と判断してアレルギー反応を起こします。
 例えば頭痛や疲労感、アトピー症状など。反応が出るまでに数時間~数日かかるので遅延型と呼ばれます。対策としては食べすぎを避けること、また同じものを食べ続けないことが挙げられます。

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 また、ホルモンの異常も病的な老化の原因と考えられます。成長ホルモンは若いときに多く分泌され、身体の成長を促します。実は人間の身体を修復、再生する働きがあり、加齢とともに緩やかに少なくなりますが、急激に減少して身体に悪影響を及ぼすことがあります。その原因は睡眠不足や運動不足。寝たばかりの深い睡眠時に成長ホルモンは多く分泌されるので、しっかり睡眠をとることが大事です。
 
 適度な運動も成長ホルモンの分泌を促します。おすすめのトレーニングは、腕や脚のつけ根をベルトなどで締め付け、血流量を適切に制限した状態で行う加圧トレーニングです。また甘いものや脂っこいものを食べすぎると成長ホルモンが出にくくなりますので気を付けましょう。

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 「副腎疲労」も病的な老化の原因となり得ます。副腎とは、クルミほどの小さな臓器のことです。小さな臓器ではありますが、生命維持に必要なホルモンを数十種類分泌しており、そのなかでも心身のストレスを軽減するコルチゾールを分泌しています。適量のコルチゾールには血糖や血圧、免疫機能の調整などの働きがあります。
 しかしストレスがかかる状態が続くと、副腎はコルチゾールを過剰に分泌してしまい、やがて副腎が疲れ果て、コルチゾールを分泌しづらくなります。ストレスによるダメージが蓄積され、心身にさまざまな不調が表れることが「副腎疲労」です。ストレスの原因を取り除いていくことが、心身ともにイキイキとした毎日につながります。

講演 2

輝く口元と若々しさは毎日の口腔ケアから

加藤正治氏 (高輪歯科 院長)

 女性のお口の悩みは、年齢によって変化します。キレイ研究室が行った調査によると、若い世代での悩みは「口臭」や「歯の着色・変色」「むし歯」が中心ですが、40代を境に「歯周病」「歯ぐきのやせ」などの割合が増加してきます。この原因は、加齢とともに歯肉が下がり、出血が起こるなど口のなかで気になる変化が起きるためです。歯だけでなく歯ぐきを含めた口元のトラブルと、さらには血管を守り全身疾患を予防する点からも、日ごろの口腔ケアはとても大切です。

 年を重ねても美しい歯並びを維持するためのポイントは、神経を残したままエナメル質に守られている「天然歯」をできるだけ失わないこと。口腔ケアや食生活に問題があると、しだいにエナメル質の結晶成分からミネラルが失われ、歯がもろくなってしまいます。

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 エナメル質の防御がなくなる要因としては第一に「むし歯」。次いで歯根が露出する「歯周病」。最近は酸性の食品を取りすぎることで歯が溶けてしまう「酸蝕(さんしょく)」も問題視されています。また誤ったブラッシングや歯ぎしりなどで歯の表面に傷をつけてしまうこともあります。

 本来、唾液のなかにはカルシウムやリン酸などの成分が含まれ、それが歯の表面に戻り失われたミネラルを回復させる働きをしています。ところが最近はストレスや食生活の乱れなどで唾液の量が減少してしまい、回復が追いつかないことも増えています。そこで必要になってくるのが「積極的なミネラル補給」。私は歯とほぼ同じ成分であるナノ粒子ハイドロキシアパタイトを歯の表面に直接塗布する手法が有効だと考えます。

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 具体的には、まず歯の表面に付着する汚れを取り除き、ナノ粒子ハイドロキシアパタイトのペーストを丁寧に塗り込みます。さらに歯と歯の間にもフロスを使用して塗り込んだ後、封じ込める処理を施します。これを繰り返すことで歯の表面が平らに、なめらかに、きめ細かくなっていきます。
年齢とともに肌に張りがなくなるのと同様、口の中も老化していきます。大切なのは加齢に伴う口内環境の変化を理解し、スキンケアと同じように年齢に応じた口のお手入れを心がけることです。悩みが深刻化する前にブラッシングやケア方法を見直し、きちんとミネラルチャージを行えば実年齢よりもはるかに若々しい「エナメル年齢」を手に入れる可能性が高まります。

 歯が健康だと食事をおいしく食べられ、良く噛むことで脳が活性化します。唾液には若さを支えるさまざまな成分が含まれるともいわれています。また歯や歯並びがキレイだと表情がイキイキと見え、心も明るくなって会話が楽しくなる。歯の健康と外見の若々しさにはそんな密接な関係があるのです。

トークセッション

歯や美容のギモンにお答えします

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2019年8月1日付け 日本経済新聞本紙朝刊紙面にてイベント内容を採録しました。

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