年明けのスーパームーンや皆既月食に始まり、火星の大接近や各国の探査機が次々と打ち上げられる2018年は、「宇宙の年」と言われていることから、本年のアワードは「宇宙」をテーマに開催しました。サンギ独自のむし歯予防成分「薬用ハイドロキシアパタイト」は、無重力の環境下で宇宙飛行士の歯がもろくなってしまう対策として、アメリカの国家航空宇宙局(NASA)が研究していた歯や骨を構成する成分を歯に補給する特許技術からヒントを得て誕生した成分です。
本年の受賞者は、「薬用ハイドロキシアパタイト」と宇宙の繋がりから、2019年に3度目の宇宙飛行を控え、JAXA日本人宇宙飛行士として長年にわたり精力的に実績と活動を重ねている野口聡一さんに決定。また、大の宇宙好きで知られる歌手・女優の中川翔子さんをゲストにお招きし、宇宙やオーラルケアに関するトークを繰り広げました。
野口 聡一
さん
[JAXA宇宙飛行士]
プロフィール
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)有人宇宙技術部門 宇宙飛行士・運用管制ユニット宇宙飛行士。2005年、日本人として初めてISSで船外活動を実施。2009年、日本人として初めてソユーズ宇宙船のレフトシーター(船長補佐)に任命。
2019年終わり頃より約半年間、ISS第62次/第63次長期滞在搭乗員として自身3回目となる宇宙飛行が決定している。
SPECIAL GUEST
中川翔子さん
1985年5月5日生まれ、東京都出身。2002年芸能界デビュー。歌手・女優・タレント・声優・イラストレーターなど、多方面で活躍。東京2020大会マスコット審査員や、2025年万博誘致スペシャルサポーターとしても活動中。また、近年は女優として積極的に活動を行い、2015年朝の連続テレビ小説「まれ」、2017年TBS系「あなたのことはそれほど」、2018年ミュージカル「戯伝写楽2018」、NHKドラマ「デイジー・ラック」などに出演。音楽活動では、9月23日に渋谷ストリームホールのこけら落としコンサートを開催予定。
ゲストの中川翔子さんよりトロフィーが授与されました
本年の「歯が命アワード」表彰式は、コニカミノルタプラネタリウム”満天”in Sunshine cityにて開催しました。JAXAのブルースーツで登場した野口さんは、"宇宙"をイメージしたドレスを身にまとった中川翔子さんよりトロフィーを授与され、受賞の喜びを語りました。
大の宇宙好きで知られる中川さんは、野口さんとの再会に大興奮の様子でした。
選考理由は美しい歯と生き方
本年の受賞者は、薬用ハイドロキシアパタイトと宇宙のつながりから、宇宙に関わりの深い方に焦点を当て、「健康的で美しい歯」を持ち、職業や生き方においても輝いている方を、株式会社サンギの「歯が命アワード選考委員会」が選考いたしました。
ゲストプレゼンターの中川さんから「宇宙飛行士というご職業から、健康的で美しい歯をお持ちの野口さんは、2005年に日本人として初めて国際宇宙ステーションで船外活動され、2009年にもソユーズ宇宙船の船長補佐を務めるなど、素晴らしい実績を残されています。また現在も、JAXAの現役宇宙飛行士として来年には約半年間の国際宇宙ステーション滞在が決定されており、まさに輝いてご活躍されています。これらの理由から、「歯が命アワード2018」の受賞者として、野口さんがもっともふさわしいと、判断いたしました。」と選考の理由が説明されました。
野口さん 受賞コメント
”歯”で表彰されてびっくり
「宇宙に関するものではなく、今回”歯”で表彰されてびっくりしました。こういった賞は中川さんのような女優さんが受け取ると思っていました。宇宙では、歯のダメージは致命的です。そのため、日ごろから歯を大切にしているので、このような賞をいただけて光栄です。」と受賞の喜びを語りました。
日頃の歯のケアと宇宙での日常生活について
毎日歯みがき、フロスをし、カルシウムが足りなければサプリを飲むなど健康面からもケアをしています。
以前、宇宙ステーションでの長期滞在に行く時期がクリスマスイブの前日だったので、仲間たちに玉ねぎやレモンのプレゼントを持って行きました。長期滞在をしていると宇宙食にも飽きてくるので、新鮮な玉ねぎやレモンはとてもおいしく感じます。生鮮食品の持つパワーは人体にいい影響を与えてくれますので、そのままかじりつきます。海外の仲間はニンニクもそのまま食べますよ。宇宙は密閉空間なので、こうした食事をした後は必ず歯をみがいています。ロケットを打ち上げる時も重力や振動に耐えるために歯をくいしばるので歯が丈夫であることはとても大切です。
中川さん、宇宙歯みがきを体験
「歯みがきの仕方は地上と一緒です。歯みがき粉の量はほんの少し。
3分くらいしっかりみがき、最後は水と一緒に飲み込んでおしまいです。初めは飲み込むことに抵抗があり、タオルに吐き出していましたが、半年もすればすんなり飲み込めるようになりました。歯をきれいにするだけでなく、口の中が刺激されるのですっきりします。」と野口さん。その説明を受け、中川さんも「いつか宇宙にいくときのために練習させてください!」と、この宇宙歯みがきに挑戦!「飲み込んでも意外と大丈夫です。口の中がすっきり!これで木星に突入できます。」と大興奮でした。
むし歯があると宇宙飛行士になれなかった
「むし歯があると宇宙飛行士になれないのか?」の質問に対し、「昔はむし歯があると宇宙に行けませんでした。むし歯は歯に空洞がある状態です。むし歯があるまま宇宙に行ってしまうと、その空洞の空気の圧力が変わって痛みが走る。長期滞在中は、治療のために帰ることができないので、突然痛みが出ないように治療しておくのが基本です。痛み止めも所持していますが、どうしても我慢できないときは、麻酔をして歯を抜くこともあります。そのため、宇宙飛行士はその訓練もあらかじめしておきます。」と答えました。
宇宙の生物に歯は生えている?
来場した一般の方からの「宇宙に生物はいますか?いたとしたら歯は生えていますか?」という質問に対し、野口さんは「小さいころからどこかに僕たちと同じような知的な生命体がいればいいなと思っていた。僕は今もいると思っています。僕たちも銀河系のなかの端にある太陽系に住んでいる宇宙人。生きているうちに会えるかはわかりませんが、口から食べ物を食べる生物がいれば歯があるのではないかと思います。」と笑顔で答えました。
中川さん、宇宙飛行士に挑戦!
宇宙に行くには選抜試験があります。これは書類審査のほか、一次、二次、三次試験まであり、約一年かけて選抜されます。このほか自然科学の知識や英語を含めたコミュニケーション力、そして長期滞在に適応できる身体力、精神力といった資質も求められます。この試験に中川さんが挑戦!真っ白なジグソーパズルと、提示された絵を見て言葉だけでどんな絵なのかを正確に伝える試験に挑戦し、会場は大盛り上がりでした。
宇宙飛行士も人類もみな歯が命
最後に野口さんは「宇宙の楽しさ、美しさを伝え、宇宙飛行士も「歯が命」として頑張って行きたいと思います。」とコメント。
中川さんは「野口さんのキレイな歯のまぶしさを、一生忘れません。火星が大接近する今日、思い出の場所で野口さんと宇宙歯みがきができて感激です。野口さんやJAXAの方が新しい宇宙生命体の発見やいろいろなニュースを届けてくれるのを楽しみにしています。長生きして一本でも多くの歯を残しましょう。人類みな歯が命!」と会場を沸かせました。
いまや“誰にとっても歯が命”
自信を持って大きく笑えること、
自分の歯でいつまでも楽しくお食事すること、
歯とお口の健康を守る、その大切さをあらためて考える。
“誰にとっても「歯が命」”